皆さん、こんにちは。

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科の院長、中谷 寛之です。

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歯周病は外科治療をしないと治らない?

歯肉炎や軽い歯周病であれば、歯垢や歯石を取り除くことをメインとした基本治療だけで治る場合もあります。しかし、歯肉の奥に溜まった汚れがそれだけでは取り除けない場合は、外科治療が必要です。いずれも治療後の再検査で改善が確認できたら、メンテナンス(定期的な清掃と検査)へ移行し、改善していなければ再度治療します。治るまで、治療と検査を繰り返します。

歯周病治療の流れは?

方法や内容は進行度によって変わりますが、「口腔内から歯周病菌を減らすこと」が、歯周病治療の基本的な考え方です。

【歯周病検査】

一般的に行われる歯周病の検査方法を3つご紹介します。

・歯周ポケット検査

歯周病は、進行するほど歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなります。歯周ポケットにプローブという器具を挿入して深さを測ります。

 

・レントゲン検査

歯周病は、進行するほど顎の骨が溶けていきます。顎の骨がどのくらい溶けているかを、レントゲン写真で確認します。

 

・動揺度検査

歯周病は、進行するほど顎の骨が溶けて歯がグラグラします。歯の揺れ具合(動揺度)を測る「動揺度検査」を行います。

 

【基本治療】

歯周病の進行度合いに関わらず、初めに行われる治療が基本治療です。原因である歯垢と歯石の除去、歯の根の面の滑択化、グラグラする歯の咬み合わせの調整などを行います。主な基本治療を3つご紹介します。

 

・プラークコントロール

歯垢の除去のことをプラークコントロールと言います。大抵は自宅でのセルフチェックですが、場合によっては歯科医院で器械的に行います。

 

・スケーリング

歯の表面や根の表面についている歯垢や歯石を器械で取り除くことを、スケーリングと言います。

 

・咬み合わせの調整

歯周病が進行すると、歯が動いてしまいます。動いている歯で噛むとさらに負担が増すため、歯をほんの少しだけ削ったりして負担を軽くします。これを咬み合わせの調整と言います。調整してもグラグラ動く場合は、歯科用の接着剤で隣接する歯と接着(固定)します。

 

【外科治療】

歯周ポケット内に細菌が住み着いて歯磨きで取り除けない状態や、歯周病が進行してしまった状態の場合、歯周ポケットの深さを減少させる外科治療を行います。状態によっては、部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行います。

 

【メンテナンス】

治療終了後は、3~6ヶ月ごとに定期検診を受診することをお勧めします。歯周病は細菌の感染が原因となる炎症性疾患です。歯周病は再発率が高い病気です。治療により一旦症状が改善したとしても、溶けてしまった骨は完全に健康な状態には戻りません。ご自身で正しい歯磨きを行いつつ定期的なメンテナンスで歯垢の蓄積を除去し続けることが、歯周病の再発を予防することであり、お口の健康を維持することでもあります。

 

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