皆さん、こんにちは。

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科の院長、中谷 寛之です。

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歯周病は、細菌の塊であるプラークによって歯を支える組織が炎症を起こす炎症性疾患で、人が歯を失う原因の多くを占めますが、歯周病は初期段階では症状が軽いため、見過ごされがちです。

 

本記事では、歯周病の初期症状と、それを見逃さないためのポイントや注意点について解説します。

 

歯周病の初期症状って?

歯周病の初期症状は、一般的に歯茎に現れます。

 

✔️歯茎の赤みや腫れ

健康な歯茎は淡いピンク色ですが、炎症が起こると赤みが増し、腫れが生じることがあります。歯茎に軽い痛みや痒みを感じることもあります。

✔️出血

歯磨きの際に出血することも初期症状のひとつです。いつも通りの歯磨きで出血が見られる場合、歯周病のサインかもしれません。

✔️口臭や口腔内の違和感

口臭や口の中の違和感も初期症状として現れることがあります。口臭は、歯周病の原因菌が引き起こすガスによって悪化します。

 

一見するとさほど深刻な症状ではないため見逃されることが多いですが、早めに対処しなければ歯周病は進行し、歯や歯茎に深刻なダメージを与える可能性があります。

 

初期症状を見逃してしまう理由

歯周病の初期症状は軽微であるため、多くの人が「大したことはない」と思いがちです。この油断が、症状を悪化させる要因となります。特に、虫歯のように生活に影響を与えるほどの痛みなど、わかりやすい自覚症状がほとんどないために問題を認識しづらいのが歯周病の注意すべき点です。また、時間が経つにつれて症状がゆっくりと進行するため、日常生活の中で徐々に変化に慣れてしまい、違和感を感じなくなることもあります。

歯周病は自分では気づきにくいことが多く、軽度の症状を見逃してしまうことが少なくありません。例えば、歯茎の出血を「歯磨きの力加減が強すぎたから」と自己判断してしまうケースがよく見られます。しかし、これが慢性的に続くようであれば、歯科医師に相談することが必要です。

 

歯周病の進行を防ぐためのポイント

歯周病の進行を防ぐためには、定期的な歯科検診が非常に重要です。歯周病の初期段階では、自覚症状が少ないため、歯科医師による検診、早期発見が重要になります。歯科医師に診てもらうことで、歯茎の状態やポケットの深さをチェックし、見えにくい部分に潜んでいる問題を発見できます。早期発見が可能になることで、歯周病が進行する前に適切な治療を開始できます。

進行してしまうと治療が複雑になり、回復にも時間がかかる場合があります。歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを使用した日々の正しい口腔ケアも欠かせません。歯と歯の間のプラークをしっかり取り除くことが大切です。

 

生活習慣の改善

歯周病の初期症状を防ぐためには、日々の生活習慣の改善も重要です。

・食生活

糖分の多い食事や間食は、口腔内の環境を悪化させ歯周病のリスクを高めます。バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンCやカルシウムなど、歯茎や歯の健康をサポートする栄養素を摂取することが大切です。

・喫煙や飲酒

タバコを吸う、お酒を飲むなどの習慣は歯周病のリスクを高める要因です。特に喫煙は、歯茎の血流を悪化させ、歯周病の進行を早めることが知られています。

・ストレス

ストレスは免疫力を低下させて歯周病菌に対する抵抗力を弱める可能性があります。ストレス管理を行い、リラックスする時間を持つことが、歯周病の予防につながります。

まとめ

歯周病は初期状態で違和感に気づき、適切な対処を行うことが、歯と歯茎の健康を守るためには重要になります。定期的な歯科検診と口腔ケア、生活習慣の改善を実践して、歯周病を予防し健康な口腔環境を維持していきましょう。

 

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