こんにちは。

岩手県盛岡市、ざいもくちょう歯科院長の中谷 寛之です。

私の自己紹介はこちらからご覧下さい。

中谷 寛之

あっという間に6月になり、梅雨がやってきましたね。

ジメジメが続きますので、熱中症予防に水分補給忘れずに。

 

さて今回私がご紹介するのは『歯の神経と根の治療』についてです。

虫歯の治療は、進行の度合いによって治療期間も大きく変わります。

中でも歯の根にまで虫歯が進行していると期間が長くなってしまします。

 

 

エナメル質だけに溜まっているような軽度の虫歯であれば、数回の通院で治療が完了します。虫歯菌に侵食されているエナメル質を削り、そこへレジンという修復材料を詰めることで治療は完了します。

 

象牙質にまで到達している中等度の虫歯では、歯を削ってレジンを詰めるだけでなく、削る範囲によっては型をとり金属プラスチックのつめ物をつけることになります。

また、神経ギリギリまでむし歯が進行していた場合は、バイ菌を殺す材料を置いて効果がでるまで待つこともあります。

このように、少し長く時間がかかったり通院が増えてしまったりする場合もあります。

 

歯の神経にまで達している、あるいは根っこにまで進行している重度の虫歯は、治療期間が長くなります。

歯髄(しずい)と呼ばれる歯の神経は、歯に栄養や酸素を運ぶ血管と神経組織などが集まった組織です。

刺激に敏感で、外からの力や治療中の薬剤の刺激、虫歯などで炎症を起こします。

これが歯髄炎というものです。

 

軽度の歯髄炎であれば歯髄の保存を考えますが、重度の歯髄炎だと、歯の保存を考えることになります。

炎症を起こしている歯髄を取り除く治療が必要となります。

歯髄を取った後は、根の中を清掃して消毒を行います。

これが、歯の根を治療する根管治療(こんかんちりょう)です。

可能な限り歯の部分を残せるよう徐々に根っこの中を消毒していきます。

根を汚染している細菌だけを殺せる程度の薬剤を用いて少しずつ除菌を行っていきます。

 

根管治療にかかる期間は、本当にケースバイケースです。

通常は2~4回で消毒が完了することもあれば、数か月かかるケースもあります。

これは根の形や病態などさまざまな要因が絡んでくることなので一概にはいえないものなのです。

ですが大切なのはいくら時間がかかってもしっかり最後まで治療を行うことです。

根管治療は目に見える効果があまりないため、面倒くさくなって治療が中断することが少なくはありません。

根管治療をおろそかにすると、結果的に再発を招いたりさらに悪化したり、最悪抜歯になってしますこともあります。

 

歯の根っこの消毒が完了したら、そこにガッタパーチャポイントと呼ばれる歯科用材料などを充填(埋め込むこと)します。

根っこの中に隙間があると再びそこから感染が生じることもあるため、材料で隙間を埋める必要があります。

 

根っこの部分が完了したら、かぶせ物を付けるためにコアと呼ばれる土台を立てます。

そして、患者様の希望に沿ったかぶせ物を選んでいただきます。

当院では、かぶせ物を選ぶ際は、トリートメントコーディネーターから説明を行い、患者様ご自身で決めてもらうようにしています。

その後、型取りをして出来上がったかぶせ物を調節してようやく装着して治療完了となります。

かぶせ物の種類によっては、口腔内カメラで撮影してかぶせ物を作製することもあります。

 

虫歯治療にかかる期間は、ケースに応じて様々なのです。

ただひとつ言えることは、虫歯の進行度が低ければ低いほど、治療の期間も短くなるということです。

初期の虫歯であれば、フッ化物を塗布するなどして治療が終わることも珍しくはありません。

軽度や中度の虫歯でも、数回の通院ですむことがほとんどです。

ただ、重度の虫歯になると完治するまでに数か月かかることもあります。

歯は一度失ってしまうと元には戻りません。

一本歯を失うと、その歯が負担していた分を別の歯が負担することになり、連鎖的に他の歯もダメになっていってしまうこともあります。

むし歯は早期発見、早期治療が最善といえます。

むし歯について更に知りたい方はこちらをご覧下さい

https://www.jda.or.jp/park/trouble/index02.html

 

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科は24時間予約を受け付けています。

むし歯が気になる方こちらから予約してください。

https://www.genifix.jp/zmt-dc-caa/