皆さん、こんにちは。
岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科の院長、中谷 寛之です。
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歯周病ってどんなもの?
歯周病の原因は、ズバリ、歯の汚れです。歯磨きがいい加減だったり、砂糖を摂りすぎたりすると、細菌がネバネバした物質を出して歯の表面に強固にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と呼んでいます。歯垢は粘着性がとても強いので、うがいをしたくらいではとれません。
この歯垢1mgの中に、約10億個の細菌が存在していて、虫歯や歯周病を引き起こします。歯垢の中には、特に歯周病をひき起こす細菌が多く存在しています。この細菌によって、歯肉が炎症を起こし、さらに悪化すると歯を支えている骨が溶けてしまいます。歯周病は、最終的には歯を失うことになる恐ろしい病気です。
歯の汚れ以外に歯周病を起こす要因として、不正な歯並び、歯ブラシの誤った使い方、歯に合っていない被せ物、噛み合っていない義歯やブリッジ、歯ぎしり、全身疾患、ストレス、肉体の疲労、体質や遣伝的素因などが挙げられます。
歯周病はどんなふうに進行していく?
健康な歯肉は、歯肉炎を経て歯周病になります。
【健康な歯肉】
・歯肉が薄いピンク色。
・歯と歯の間に歯肉が入り込んでいて弾力がある。
・歯肉が引き締まっている。
【歯肉炎】
・歯肉が赤色。
・歯と歯の間の歯肉が腫れて膨らんでいる。
・歯磨きをすると歯茎から血が出る。
・腫れた歯と歯肉の隙間に歯垢(プラーク)が溜まって悪化していく。
・口臭が気になる。
・物が噛みにくいと感じる。
【歯周病】
・歯肉が赤むらさき色。
・歯と接している歯肉がひどく腫れている。
・歯磨きをすると歯茎から血や膿が出る。
・歯と歯の間が広がって、食べ物がよく詰まる。
・歯肉が縮んで、歯が長く見える。
・歯周ポケットが深くなり、骨が溶けてグラグラする。
・口臭がひどい。
歯周病になる前に気づくにはどうすればいい?
歯周病は、最終的には歯が抜けてしまい、食生活や社会生活に大きな影響を及ぼします。日本では、55~64歳の歯周病患者率が82.5%と、とても高い割合を示しています。そして、60歳代で平均14本の歯を失い、80歳代で約50%の人が全ての歯を失くしています。その原因の約90%はむし歯と歯周病です。
歯周病は、最初のうちは歯磨きをした時に血が出る程度で、全然自覚症状がありません。そして、気がついた時には、すでにかなり悪化してしまっていることが多いです。定期的に歯科医院で検診を受けていれば、早い段階で歯科医師が発見して軽い治療で済ませることができます。ぜひ、定期的に歯科医院でチェックを受けるようにされてください。
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