皆さん、こんにちは。
岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科、歯科助手兼トリートメントコーディネーターの廣田絵海です。
今年は桜の開花が早く、あっという間に散ってしまいましたね🌸
来年を楽しみにしたいと思います。
今回はフッ素について書いていきます。
ドラックストアで販売されている歯磨き剤にも入っているフッ素には、どのような効果があるのでしょうか?
フッ素の話しをする前に、まず虫歯の仕組みについてご説明します。
お口の中に存在する虫歯菌がお口の中の食べかすの糖分を分解して酸を作り出します。
その酸によって歯の結晶が溶かされて、それが進むとやがて歯に穴があく病気です。
酸によって歯からカルシウムやイオンやリン酸イオンといった物質がが溶け出すことを脱灰といい、これが虫歯の始まりです。
しかし脱灰が起きたとしても、それがすぐに虫歯になるわけではありません。
虫歯といえば子供の病気というイメージがありますが、実は大人も注意が必要です。
フッ素の良い効果の一つ目は、歯のエナメル質の修復を促してくれることです。
酸によって歯から溶け出してしまったカルシウムやリンを補う効果があります。
良い効果二つ目は、歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい状態に変えてむし歯への抵抗力を高めてくれます。
良い効果三つ目は、お口の中の菌の働きを弱めてくれます。
虫歯を引き起こす細菌の働きを弱めて、酸が作られるのを抑えてくれます。
むし歯予防のためには、毎日のケアにフッ素を取り入れることが効果的です。
日本では9割以上の歯磨き剤に歯質を強化する働きのあるフッ素が配合されていて、それがむし歯予防に役立ちます。
フッ素に含まれるフッ化ナトリウムは、歯の表面で素早く反応して初期むし歯の予防に効果的です。
モノフルオロリシン酸ナトリウムは、フッ化ナトリウムと比べると反応は遅いのですが、歯のより深い部分に浸透して歯を丈夫にしてくれます。
最近では、歯磨き剤のフッ化物濃度が1000ppmから1500ppmに上がりより効果的になりました。
1000ppmを超える濃度のフッ化物配合歯磨き剤は、500ppm上がるごとにその効果が6%増加すると言われています。
さらにフッ素は、二時虫歯や象牙質う蝕の予防にも効果的です。
二次虫歯は再発生う蝕とも言われ、被せ物と歯の境の部分にできやすい虫歯です。
二次虫歯の多くが象牙質にまで達した被せ物の周辺で起きやすいことから、きれいに治療を終えた歯だとしても虫歯の予防を続けることが大切になってきます。
治療の回数を重ねるごとに歯は少しずつ失われて、被せ物も大きくなっていきます。
治療の回数が増えてくると、抜歯の対象になってしまうこともあります。
また、歯周病や加齢などが原因となって歯ぐきのラインが下がると、歯の根本にある象牙質という部分が露出することによってできる根面う蝕という種類の虫歯もありす。
そうならないために、フッ素配合の歯磨き剤を効果的に活用しましょう!
フッ素配合の歯磨き剤を効果的に使うには、長い時間フッ素がお口の中にとどまるようにする事が大切です。
まずはできるだけ日常的にフッ化物配合の歯磨き剤を使用して、フッ素を歯に供給してあげることが必要です。歯磨き剤を吐き出したあと、何度もお口をすすいでしまうとお口の中に残るフッ素の量が少なくなってしまいます。
うがいは少量のお水で5秒間程度にしてにしてみることをおすすめします。
日常のケアに加えて、歯科医院での高濃度のフッ素塗布も効果的です。
日常のケアと歯科医院でのダブルケアで健康な歯を守っていきましょう!
更なる情報はこちらからご覧下さい。
https://clinica.lion.co.jp/oralcare/fluorine.htm
ざいもくちょう歯科では「むし歯0の子供」を増やす取り組みをしています。
フッ素を有効に活用して、お子さんのむし歯を予防しましょう。
24時間受付をしています。
こちらから予約ください。