皆さん、こんにちは。
岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科の院長、中谷 寛之です。
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みなさんは、「歯根嚢胞（しこんのうほう）」という言葉をご存知ですか？歯根嚢胞は、歯や歯ぐきの健康に大きな影響を与える病変であり、適切な治療が必要です。本記事では、歯根嚢胞とは何か、その原因や症状、治療法について詳しく解説します。
歯根嚢胞とは？
歯根嚢胞は、歯の根の先端にできる液体で満たされた袋状の病変です。これは歯の感染や炎症が原因で形成されるもので、主に根尖性歯周炎（こんせんせいししゅうえん）という状態から発展します。嚢胞は初期段階では痛みを伴わない場合が多く、自覚症状がないこともあります。しかし、放置すると大きくなり、顎の骨を破壊したり、隣り合う歯に影響を及ぼしたりする可能性があります。そのため、定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を行うことが重要です。
歯根嚢胞の原因
歯根嚢胞の主な原因は、歯の根の先端に細菌が感染することです。その背景には下記のような要因があります。
✔️虫歯の放置
虫歯が進行して歯の神経に達すると、感染が歯の根の先端に広がることがあります。これが根尖性歯周炎となり、やがて嚢胞へと発展する可能性があります。
✔️歯の外傷
歯に強い衝撃が加わると、歯の神経が壊死し、感染を引き起こす場合があります。これが原因で嚢胞が形成されることもあります。
✔️不適切な歯科治療
根管治療が不十分だった場合、感染が残り、それが原因で嚢胞が形成されることがあります。
歯根嚢胞の症状
初期段階では症状が現れにくい歯根嚢胞ですが、進行すると次のような症状が現れる場合があります。
歯ぐきの腫れや違和感
顎の痛みや腫れ
歯が浮いたような感覚
膿が出る（瘻孔が形成される）
発熱やリンパ節の腫れ
これらの症状が見られる場合は、速やかに歯科医院を受診することが大切です。
歯根嚢胞の診断
歯根嚢胞を診断する際は、歯科医院でのレントゲン撮影を行うことが一般的です。レントゲン画像では、歯の根の先端に黒い影として嚢胞が確認されます。必要に応じて歯科用CTスキャンを用いることで、嚢胞の大きさや位置をより詳しく調べることもあります。
歯根嚢胞の治療法
歯根嚢胞の治療には、嚢胞の大きさや状態に応じた方法で行われます。
根管治療（再根管治療）
歯の内部を清掃し、感染を除去する治療法です。
嚢胞摘出術
根管治療で治癒しない場合には、外科的に嚢胞を取り除く手術が行われます。歯の根の先端も切除する「根尖切除術」が行われることがあります。
抜歯
重度の場合や歯が保存不可能な状態の場合には、歯を抜くことが必要になることもあります。
歯根嚢胞を予防するために
歯根嚢胞を予防するためには、日頃のセルフケアと定期的な歯科検診が欠かせません。また、虫歯や歯ぐきの異常を感じたら、早めに歯科医院を受診してください。
まとめ
歯根嚢胞は早期発見・早期治療が非常に大切な病変です。症状が進行すると治療が複雑になることが多いため、普段からお口の中の健康を意識し、異常を感じた際にはすぐに歯科医院を受診するようにしましょう。
当院では、最新の設備と経験豊富なスタッフが、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しております。歯の痛みや違和感がある方、気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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