皆さん、こんにちは。

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科の院長、中谷 寛之です。

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「固い物を食べなくななってしまった」「突然むせることが多くなった」そんな心当たりはありませんか?ご自身でなくても、高齢のご家族でそういう方がいないでしょうか。思い当たることがある方は、「オーラルフレイル」を意識してみることをおすすめします。今回は、オーラルフレイルについて、解説していきます。

オーラルフレイルとは

 オーラルフレイルとは、「口のフレイル(虚弱)」という意味の造語であり、口の機能低下に注目した概念を指します。むせやすくなった、口が乾きやすくなった、食欲が出ない、固いものを避けて食べるようになった、滑舌が悪くなった、食べこぼしが多くなった、歯が抜けたままになっている、など、口に関するちょっとした衰えがオーラルフレイルです。

 

例えば虫歯や歯周病をそのままにしていると、歯が折れたり抜けたりして食べ物が噛みにくくなった場合で考えてみましょう。固いものを避けて軟らかいものばかり食べていたら、いつの間にか柔らかいものを食べる習慣がついてしまいます。そして、噛むための筋肉を使わなくなって、噛む機能が低下してしまいます。さらに、噛むための機能が低下することで軟らかいものを選択して、さらに噛めなくなる、という事態に陥ってしまいます。少しずつ口の機能の低下が進んで食べ物の選択肢が狭まることで、栄養に偏りが生じたり心身機能の低下につながると考えられています。このような事態に陥る前に早めに気づくためのサインとして、オーラルフレイルは重要とされています。

 

オーラルフレイルを防ぐには

お口の中を清潔に保つ

 お口の中の衛生状態が保たれていないと、虫歯や歯周病になってしまい、進行すると大切な歯を失います。そして、結果として「食べる」「話す」といったことがお口周りのことが難しくなってしまいます。虫歯や歯周病を予防するには、歯ブラシだけでなく、デンタルフロス、歯間ブラシなども併用して、丁寧なセルフケアを行ってください。また、定期的に歯科検診を受けることによって、歯石除去などプロに歯科できないメンテナンスを受け、ご自身に必要なケアを相談することができます。かかりつけの歯科医師を作って、継続的に同じところで検診を受けることで、オーラルフレイルを早期に発見することができます。

 

口腔機能の維持と改善を行う

口腔機能は、食べるためだけでなく、話したり笑ったりのようなコミュニケーションのための機能も含まれています。これらの機能を保つためには、唇や舌、喉や口周辺の多くの筋肉の働きを衰えさせないことが大切です。お口周りのトレーニングを日々行うことをおすすめします。

 

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