皆さん、こんにちは。

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科の院長、中谷 寛之です。

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毎日歯を磨いていても、虫歯になってしまうのはどうしてでしょうか。

むし歯の要因は「ミュータンス菌」「糖質」「歯の質」の3つです。この3つと「時間」の要素が重なり合った時、むし歯になってしまいます。

むし歯の3つの要素

その1 ミュータンス菌

ミュータンス菌は約1μmの球状の菌で、歯垢として歯の表面にくっついて、糖質から酸を作り出します。その酸が、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かしてしまうのです。

ミュータンス菌は生後10ヶ月~36ヶ月くらいの間に、保護者から感染します。口移しで食べ物を与えたり、スプーンやフォークを共有したりすることで、保護者のミュータンス菌が赤ちゃんに感染します。そして、一度ミュータンス菌が感染してしまうと、歯磨きでは菌を減らすことができません。

 

《その2 糖質》

食べ物に含まれる糖質(特に砂糖)は、ミュータンス菌が酸を作る材料になります。間食の回数が多かったり、時間を決めずにダラダラ間食したりする習慣がある人は、歯の表面が酸にさらされる時間が長くなるので、むし歯になりやすいです。例えば、砂糖が含まれている飲料を一日中飲んでいたり、仕事中は常に飴を舐めていたりなども、虫歯になりやすい環境を作ってしまいます。

 

《その3 歯の質》

個人差がありますが、歯の質、つまりエナメル質や象牙質の状況によって、むし歯になりやすくなります。特に乳歯や永久歯が生えたばかりの状態は歯の質が弱いため、お子さんは特に注意が必要です。

 

《その4 時間》

飲食する回数が多い、時間が長いと、お口の中が常に「酸性」の状態となり虫歯菌が活動しやすい環境であるとともに歯も溶けやすくなっています。食事や間食は時間を決めて行い、ダラダラと常に口の中に食べ物がある状態にしないように気を付けましょう。

 

虫歯を防ぐには

食べカスや歯垢を毎日の正しいブラッシングで取り除きましょう。セルフケアでは完全には取り除けないので、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらうことをおすすめします。また、定期的に歯科検診を受けることで、虫歯があったとしても初期段階で発見することができて、簡単な治療で済ませられます。

 

虫歯にならない丈夫な歯を育てるには

丈夫な歯を育てるには、しっかりした歯の土台を作ることが大切です。良質なタンパク質、歯の再石灰化のために必要なカルシウムやリン、ビタミン(A、C、D)の栄養素が必要です。一日三食、栄養バランスの良い食事を摂るようにしましょう。

 

まとめ

日本人の実に9割以上が虫歯にかかっているといわれています。再石灰化が不可能なレベルの虫歯は、そのままにしておくと悪化してしまいます。歯科医院で治療を受けて、虫歯の進行を食い止めましょう。正しいブラッシング方法で歯を磨くことを習慣づけて、歯の健康を守りましょう。

 

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