皆さん、こんにちは!

岩手県盛岡市のざいもくちょう歯科、歯科衛生士の岩舘菜緒です。

私の自己紹介はこちらをご覧ください。

岩舘 菜緒

 

暑さが本格的になってきましたね。

来週は酒買地蔵尊例大祭が4年ぶりに開かれます。

楽しみです。

 

早速ですが、今皆様はどんな歯磨き粉をお使いですか?何を基準に選んでいますでしょうか?

 

今回は、よく聞かれる質問で、歯磨き粉が多くてどれを使ったら分からないという方の参考になるように、歯磨き粉の成分についてお話ししてこうと思います。

皆さんのお口のお悩みによって、使用する歯磨きは違ってきます。

虫歯予防、歯周病予防、知覚過敏etc.

それぞれの歯磨き粉の何が違うのか、細かく成分を見ていきましょう。

 

 

まず歯磨き粉には『化粧品』と『医薬部外品』に分けられています。

『化粧品』→基本成分からなるもの

『医薬部外品』→基本成分+薬用成分

日本で発売されている歯磨き粉の90%は『医薬部外品』と言われています。

 

化粧品には、

  • 清掃剤:歯の表面を傷つけずにプラークやステインなど、歯の表面の汚れを落とす

(リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム)

  • 湿潤材:歯磨き粉に適度の湿り気と可塑性を与える

(グリセリン、ソルビトール)

  • 発泡剤:お口の中に歯磨き粉を広げ、汚れを取る

(ラウリル硫酸ナトリウム)

  • 粘結剤:粉と液体を結合させて、程度のねばりけを与える

(アルギン酸ナトリウム、カラギーナンなど)

  • 香味剤:爽快感と香りをつけ、歯磨き粉を使いやすくする

(サッカリンナトリウム、メントール、ミント類など)

  • 保存料:変質を防ぐ

(安息香酸ナトリウム、パラベン類など)

が含まれています。

 

一方で、薬用成分には

  • 虫歯予防:歯質の石灰化の促進(脱灰によって、溶け出したカルシウムやリン酸が唾液によってふたたび歯に取り込まれ、歯が戻ることを助ける)、耐酸性を高めるのに有効

(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)

  • 歯周病予防:出血の防止(歯茎の炎症による出血を抑制)

(トラネキサム酸、プシロンアミノカプロン酸)

  • 歯石の沈着予防:歯石形成の抑制

(ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム)

  • 知覚過敏を抑える:象牙細管封鎖(知覚過敏は象牙細管を通して、歯髄神経を刺激し、しみる症状が出ます。この象牙細管を封鎖することで、しみるのを防ぎます。)

(乳酸アルミニウム、硝酸カリウム)

などがあります。

更に詳しい内容を知りたい方はこちらをご覧下さい。

https://www.lion-dent.com/dental/products/doc/seibun.htm

 

今回紹介した成分は、一般的に市販の歯磨き粉に含まれています。

その他にも、天然由来成分を配合した歯磨き粉や、オーガニック成分が配合されているものもありますので、それぞれの用途に応じて選択していきましょう。

このように、歯磨き粉には様々な成分が含まれています。

症状に合わせたものを選択して、いいお口の中を作っていきましょう!

ざいもくちょう歯科では、患者様にあわせたご提案もさせていただいておりますので、お悩みの方スタッフまで気軽にお声がけください!

 

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科は24時間予約を受け付けています。