みなさん、こんにちは。

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科、歯科衛生士の大柏朱里です。

私の自己紹介はこちらをご覧下さい。

 

大柏 朱里

 

6月に入りました。全国的には梅雨入りしてきていますね。

今年、岩手県の梅雨入りはいつになるのでしょうか?

今回は、前回に引き続き親知らずについて(どんなふうに抜く?どんなふうに治る?)お話していきたいと思います。

 

 

*どんなふうに抜く?

①歯ぐきを切開し、親知らずを抜くときの妨げになる骨を最小限削ります。

②歯を削るバーで、親知らずの頭を削って分割します。

③歯根をゆすって、親知らずを脱臼させそっと引っ張り出します。

④炎症で汚れた組織を除去し、洗浄して縫合し、治療終了です(縫合しない場合もあります)

 

親知らずを抜歯したあと痛みや腫れが起きるのは、悪さをする親知らずが、骨のなかに深く埋まったままのことが多いからです。

抜くにはまず歯ぐきを切り、骨を削って頭を出さねばならず、これが痛みや腫れが起きる原因です。

抜歯というより、『小手術を受ける』という言いかたのほうが、実際の処置に近いのです。

親知らずが深く埋まっている、歯根が抜きにくい形に曲がっている、骨を抱き込むようになっている、歯根の先のすぐ近くに太い神経が通っているなど、難症例もさまざまですが、処置は通常、30分から1時間ほどで終了します。

ただし、前回お話しした蜂窩織炎が起きたときなど、強い炎症が起きている最中の抜歯はNGです。

炎症によって生じる酸が麻酔薬の効果を打ち消すため、麻酔が効きにくくなってしまうのです。

また、炎症があるなか抜歯をすると、治りが遅く、2次的な感染症を起こしやすくて、痛みや腫れがひどくなってしまうことも。

そこで、薬を使い、いったん炎症を抑えてから抜歯をします。

『もしもひどい炎症が起きたら、そのときは覚悟を決めて抜こう』と思っているかたもいらっしゃるかもしれません。

ひどく腫れたときに、『つらいから早く抜いてほしい!』とお話されるかたも実際いらっしゃいますが、むしろこういうときの抜歯は避けなければなりません。それだけに、悪化してしまう前に抜いていただきたいのです。

 

*こんなふうに治ります☺

①術後当日 骨からジワジワと血が染み出て溜まります。

②翌日   血が固まって、血餅(ゼリー状)になり、むき出しの骨を守ります。

③2週間  穴の上が粘膜でふさがり、下からは新しい骨が出てきます。

④3カ月  まだ骨は軟らかいですが、増えた骨で穴がふさがります。

 

以上が抜歯の流れになります。

全身状態によっては、安全に治療を受けていただくために、全身管理のできる病院をご紹介したり、抜歯を延期し血圧や血糖値の十分なコントロール後に処置を受けていただく場合がありますので、ご理解をお願いいたします。

さらに詳しくはこちらをご覧下さい。

https://www.jda.or.jp/park/trouble/wisdom-tooth.html

 

治療後半年もすると新しい骨ができ、抜いた穴はふさがりますのでご安心ください。

不安なことがありましたら、遠慮なくスタッフまでお尋ねください。

抜歯を控えている皆さん、頑張ってください☆

岩手県盛岡市にあるざいもくちょう歯科は親知らずの相談、子供をむし歯を0にしたいなど24時間予約を受け付けています。

予約はこちらからお気軽に。

 

https://www.genifix.jp/zmt-dc-caa/